初心者のための電気資格ロードマップ【難易度つき】

電気の仕事は、資格によってできる作業範囲と年収が大きく変わります。士が付く資格は独占業務になるので、転職にも有利です。
この記事では、初心者から段階的にステップアップしていけるよう 難易度順+できること+年収の目安 をまとめました。
※年収の目安は、求人サイトで見かける金額から筆者が感じている参考値です。


🟢 Step1:労働安全衛生法「特別教育」

(低圧電気取扱業務 特別教育)

■ できること

  • 低圧の電気設備(交流600V以下・直流750V以下)の作業に従事できる
  • ブレーカーやスイッチの開閉、コネクターや電源の抜き差し、測定などの補助が可能
    ※ただし工事(配線や接続)はできない                          個人の資格と言うより、会社が危険な業務に従事させる場合は特別な教育をしなければいけない                  

■ 難易度

  • ☆☆☆☆☆(講習のみ、試験なし)

■ 年収の目安

  • 作業員・補助:300〜450万円
    (資格というより「安全に作業するための講習」)

🟢 Step2:第二種電気工事士

(初心者が最初に取るべき国家資格)

■ できること(低圧の電気工事)

  • 一般住宅・小規模店舗の電気工事ができる
  • コンセント、照明、分電盤などの工事が可能

■ 難易度

  • ★☆☆☆☆(勉強で誰でも狙えるレベル) 四則演算と分数ができれば

■ 年収の目安

  • 350〜550万円
  • 転職にもつかえる

■ 派生資格

  • 消防設備士(電気工事士は甲種4類・乙種4類・乙種7類で試験の一部が免除)

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🟢 Step3:第一種電気工事士

(ビル・工場・大型施設も扱える資格)

■ できること(高圧工事)

  • 低圧に加えて 高圧工事も 施工できる
  • 受変電設備、キュービクルの工事も可能 500kW未満                    *500kW以上の需要設備は電気工事士法の対象外。電気主任技術者の監督のもと、保安規程に従って施工する
  • 定期講習会を受講必要

■ 難易度

  • ★★☆☆☆(試験は誰でも受験可。免状の交付に実務経験3年が必要)cos30° cos60° ができれば

■ 年収の目安

  • 450〜700万円

■ 派生資格

  • 特種電気工事資格者(非常用予備発電装置工事・ネオン工事)

🟢 Step4:2級電気工事施工管理技士

(現場の“監督”になれる資格)

■ できること

  • 電気工事の 現場監督(主任技術者)※監理技術者になれるのは1級
  • 工期管理・品質管理・安全管理を担当できる

■ 難易度

  • ★★☆☆☆(第一次検定は実務経験なしで受験可、第二次検定に実務経験が必要) 範囲は広いが覚えるだけ

■ 年収の目安

  • 500〜700万円
  • 現場代理人になると800万円以上もあり

🟢 Step5:1級電気工事施工管理技士

■ できること

  • 大規模工事の 監理技術者
  • 大手ゼネコンやサブコンで必須資格

■ 難易度

  • ★★☆☆☆(論文・経験論文など対策必須) 作文がかければ

■ 年収の目安

  • 600〜900万円
  • 大手では 1000万円 も可能

■ 派生

  • 現場管理×工事士×電験のトリプル資格者は強い

🟢 Step6:第三種電気主任技術者(電験三種)

(資格の世界で最初の“壁”)

■ できること

  • 小〜中規模の事業所の 電気主任技術者 に選任
  • 法的に必要な保安監督業務を担当できる

■ 難易度

  • ★★★☆☆(理論が難しい、合格率は1〜2割程度) 覚えることが多い、中学までの数学ができれば

■ 年収の目安

  • 500〜750万円
  • 保安法人なら副業で+100〜300万円も

🟢 Step7:エネルギー管理士(熱・電気)

(省エネ法の専門資格)

■ できること

  • 年間エネルギー管理が必要な事業所の
     「エネルギー管理者」になれる
  • 省エネ計画・改善・報告を担当

■ 難易度

  • ★★★☆☆(電験三種と同程度で範囲が広い、合格率3割前後) 高校までの数学(微分積分が登場)できれば

■ 年収の目安

  • 550〜800万円

🟢 Step8:第二種電気主任技術者(電験2種)

(特別高圧の受変電設備・大規模工場の保安責任者クラス)

■ できること

  • 電圧17万V未満の設備の電気主任技術者(電験三種は5万V未満)
  • 電験3種より格上の任務ができる
  • 選任されると希少価値が高い

■ 難易度

  • ★★★★★(最終合格率は数%程度、実質最難関クラス) 二次試験がシンドイ            高校までの数学(微分積分が登場)できれば

■ 年収の目安

  • 650〜1000万円
  • 選任手当+副業で年収1200万円以上も
  • 🔗 電験2種の勉強法

  • 🟢 Step9:第一種電気主任技術者(電験1種)

    (電気資格の最上位)

    ■ できること

    • 発電所・変電所・大規模工場の最高位の保安責任者
    • 電気主任技術者として扱えるすべての範囲をカバー

    ■ 難易度

    • ★★★★★★(日本で最難関レベル) 
    • 最終合格率は数%程度、数学・電気のプロ向け

    ■ 年収の目安

    • 800〜1500万円
    • プラント企業ではもっと高いケースも

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    転職サイトに登録していると、持っている資格に応じてさまざまなオファーが届きます。中でも圧倒的に多いのが施工管理の求人です。転職市場で最も声がかかりやすいのは施工管理技士だ、というのが実感です。

    電験二種の受験記(科目合格の結果と計画の見直し)は「電験二種を5年計画で合格する方法」にまとめています。


    🧭 資格の取り方ロードマップ(まとめ)

    特別教育
     ↓
    第二種電気工事士
     ↓(派生:消防設備士)
    第一種電気工事士
     ↓(派生:特種電気工事資格者)
    2級電気工事施工管理技士
     ↓
    1級電気工事施工管理技士
     ↓
    電験3種
     ↓
    エネルギー管理士
     ↓
    電験2種
     ↓
    電験1種
    
  • 🔗 AIを使った勉強法
  • 🔗 各資格の勉強で使った本は、おすすめ書籍まとめにまとめています。

    次の記事では、第六章 電気の計測入門|テスター・絶縁抵抗計・相回転計・接地抵抗計をわかりやすく解説について解説します。

  • 🔗 第一章 電気設計の第一歩:電圧・電流・抵抗・電力の関係の種類
  • 🔗 第二章 【図解でわかる】直流と交流の違いと電圧区分|送電が交流の理由も解説!
  • 🔗 第三章 電気の配線方式:2線式・3線式・単相・三相の基本をわかりやすく解説
  • 🔗 第四章 接地線(アース)の役割と、A種〜D種までの接地の違いを徹底解説!簡易計算機能付き
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