「電線って種類が多くて違いがわかりにくい…」そんな方向けに、現場でよく使う電線をまとめました。
IV・KIVなどの低圧配線から、高圧用のPDC・OC、さらに盤内で人気のKIP・MLFCまで、
名称の由来(アルファベットの意味)・耐熱温度・用途をひと目で理解できるように整理しています。
■ IV電線(600Vビニル絶縁電線)
記号由来:I = Insulated(絶縁された)、V = Vinyl(ビニル)
- 許容最高温度:60℃
- 絶縁体:塩化ビニル
- 単線・より線あり
- 住宅屋内配線の基本
■ KIV電線(電気機器用ビニル絶縁電線)
記号由来:K = Machine/機器用(慣習)、I = Insulated、V = Vinyl
- 許容最高温度:60℃(一般品)
- すべてより線で柔らかい
- 盤内配線・機器配線に多用
▼ H-KIV(耐熱 KIV)
記号由来:H = Heat-resistant(耐熱)
- 使用温度:75℃ または 105℃(メーカー仕様)
- 600V対応
- 盤内で高温部を通る場合に使用
■ DV電線(引込用ビニル絶縁電線)
記号由来:D = Drop(引込み)、V = Vinyl
- 耐熱温度:60℃(塩化ビニル系一般)
- 屋外引込線用
- 耐候性が高い
■ OW電線(屋外用ビニル絶縁電線)
記号由来:O = Outdoor(屋外)、W = Wire(電線)
- 許容温度:60℃(塩化ビニル系一般)
- 屋外架空・支持線用
- 耐候・耐水が優秀
■ PDC(高圧引下用電線)
記号由来:P = Power(電力)、D = Drop(引下)、C = Cable
- 導体最高許容温度:90℃(XLPE:架橋ポリエチレン)
- 高圧(6.6kV)柱上トランスから盤への引下用
■ OC(高圧屋外用電線)
記号由来:O = Outdoor(屋外)、C = Cable
- 耐熱温度:90℃(XLPE:架橋ポリエチレン)
- 高圧屋外設備で使用
- 導体:硬銅線 or アルミ
■ KIP電線(高圧屋内用電線)
(エチレンプロピレンゴム絶縁ビニルシースケーブル)
記号由来:K = Machine/機器用(慣習)、I = Insulated、P = Propylene Rubber(EPR)
- 耐熱温度:90℃
- 絶縁体:EPR(エチレンプロピレンゴム)
- とても柔らかく、盤内でよく使われる
■ MLFC(難燃性ポリフレックス電線)
正式名称:Massive/Multicore Low Flame Cable(※業界慣習)
※正式な英語表記はいくつかありますが、MLFCは国内規格名称として定着
記号由来:M = Modified/多用途、L = Low Flame(難燃)、F = Flexible(柔軟)、C = Cable
- 耐熱温度:110℃級
- A種難燃など高い難燃性能
- とても柔らかく曲げやすい
- 許容電流が高いため、制御盤配線で人気
まとめ




コメント