高圧受電設備とは
高圧受電設備とは、電力会社から供給される
6,600Vの高圧電力を受電し、建物内で安全に使用できるように
変圧・配電・保護を行うための設備です。
主に以下の役割を担います。
- 電力会社との責任分界点の明確化
- 高圧電路の開閉・遮断
- 漏電・短絡・過電流などの事故保護
- 受電電力の変圧・配電
工場・ビル・病院・商業施設など、
一定規模以上の建物ではほぼ必須の設備です。
電力会社からの受電(6,600V)
電力会社の配電線から
6,600V(三相3線式)で電力を受電します。
この受電点には、次の機器が設置されるのが一般的です。
● 柱上気中負荷開閉器(PAS)
- 電力会社設備と需要家設備の責任分界点
- 高圧回路の開閉が可能
- 高圧側の地絡検出 過電流検出(SOGと連動)
ここまでが電力会社側
ここから先が需要家側
という重要な境界になります。
高圧引込ケーブル
柱上のPASから需要家の受電設備(CUB)までは、
高圧ケーブル(CV・CVTなど)で引き込みます。
- 架空引込・地中埋設など施工方法は様々
- 絶縁性能・許容電流・曲げ半径が重要
- 劣化や施工不良は重大事故につながる
受電設備
高圧ケーブルは、建物内または屋外に設置された
**受電設備に接続されます。
ここからが
需要家側高圧設備の中心となります。
受電設備にはキュービクル型と開放型にわかれますが構成の違いは少ない
- 断路器
- 開閉器
- 遮断器
- 変圧器
- 保護継電器
などが集約されています。
主開閉器 各機器の役割とは?
- 断路器(DS:Disconnecting Switch)
主に点検時などに電路を完全に切り離すために使われます。開放状態が目視で確認できるのが特徴です。負荷電流や異常電流が流れている状態では操作できません。
- 開閉器(LBS:Load Break Switch)
通常の負荷電流を開閉できるスイッチです。断路器に比べて多少の電流は遮断できますが、事故電流の遮断はできません。
- 遮断器(CB:Circuit Breaker)
短絡電流(事故電流)などの異常電流を遮断できる装置です。電力系統の保護において最も重要な機器の一つです。
保護継電器
保護継電器は電流や電圧の異常を感知して接点を変化させる機能があります。 単体では使用せず、遮断器や開閉器、ブザーを組み合わせて使用します。
主な継電器は以下
過電流継電器
地絡継電器
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高圧機器の分岐(二次側設備)
主開閉器の下流には、
用途ごとに高圧設備が分岐されます。
主な接続機器は以下の通りです。
- 変圧器(トランス)
- 高圧コンデンサ(力率改善)
- 他のCUBや高圧負荷への給電盤
- 避雷器
それぞれの回路で
遮断・保護・点検ができる構成になっています。
まとめ|高圧受電設備は「守るための設備」
高圧受電設備は、単に電気を受ける装置ではありません。
- 電力会社との責任分界点を明確にし
- 高圧事故から人と設備を守り
- 建物へ安定して電力を供給する
ための
総合的な保護システムです。



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