電路は、電気の流れすぎによる 火災・漏電・感電 を防ぐために、適切なブレーカーや漏電遮断器で保護する必要があります。
水気のある場所や屋外機器では、対地電圧150V以下でも漏電遮断器が必須です。
誤動作や安全性を考慮
電気機器 < ブレーカー < 電線の許容電流
AF(アンペアフレーム)とAT(アンペアトリップ)とは?
ブレーカーには「50AF 30AT」のような表示があります。
AFとATは意味が異なります。
■ AF(アンペアフレーム)
ブレーカー本体が耐えられる最大電流値
いわばブレーカーの「器の大きさ」。
- 50AF → 最大50Aまで対応できる本体
■ AT(アンペアトリップ)
実際にブレーカーが遮断する電流値
電線を保護するための基準。
- 30AT → 30Aで遮断
■ 50AF 30AT の意味
「50Aまで耐えられるブレーカーを、30A回路用として使用する」
■ サーキットブレーカー(配線用遮断器)
MCB / MCCB(一般には CB・NFB)
役割: 短絡(ショート)や過負荷から電線を守る。
種類
- 2P1E(100V)
- 2P2E(200V)
- 安全ブレーカー(HB)=MCBの一種
- サーキットプロテクタ(CP)=機器保護用
👉 使用電圧は必ず「カタログ定格以下」。
■ モーターブレーカー(MMCB)
特徴:
モーターの始動電流に対応し、遮断時間を長くしてある。
■ 漏電ブレーカー(ELB / ELCB)
役割: 感電事故・漏電火災の防止。
種類
- 過電流保護付き(O.C付)→ 主流
- 漏電保護のみ(O.Cなし)→ 機器組込み
👉 感度電流・動作時間を用途に合わせて選ぶ。
■ 単3中性線欠相保護付ブレーカー
中性線が切れると異常電圧が出て機器が壊れる。
これを防ぐためのブレーカー。
注意
- 過電圧保護リード線を必ず 2次側N相 に接続
- L1またはL2の電流が定格以上にならないと動作しない
■ アンペアブレーカー(契約用)
電力会社との契約容量を超えた場合に遮断する。
L1+L2の合計電流で判断する。
■引込開閉器
メーターから引込開閉器又は分電盤の主の開閉器までは8m以内。引込開閉器を設置するれば、それ以降の距離は電圧降下次第。
■ 電子ブレーカー
電子制御で契約電力を抑える方式。
※追加契約になるケースが多く、あまりおすすめされない。
ブレーカー選定時の注意点
● 気温40℃を超えると、ブレーカーは早く落ちる
→ 実質的に 定格の80% が目安
● 漏電ブレーカーは電路のどこかに必ず設置
- 上流に1つ → コスト安い/停電範囲広い
- 下流に分散 → コスト高い/安全性高い
● 同じ回路で複数ブレーカーがあるとき
→ 上流ブレーカーのほうを大きくする
ブレーカー・開閉器 オプション
■ SHT(電圧引き外し装置)
遠方から電圧を加えることで強制的に遮断する装置。
非常停止や火災連動などに使用される。
■ UVT(不足電圧引き外し装置)
電圧が低下・停電すると自動的に遮断する装置。
復電時は手動復帰が必要で、誤起動防止に有効。
■ AL(警報スイッチ)
ブレーカーがトリップしたことを信号で知らせる接点。
警報灯や監視盤に接続する。
■ AX(補助スイッチ)
ブレーカーのON/OFF状態を検出する接点。
運転状態表示やインターロックに使用。
三相200V動力 — 電流計算式
機器に電流値の記載がない場合はこの式で計算する。
I = kW / (√3 × 電圧 × 力率)
一般的な条件:
- 電圧:200V
- 力率:0.9
三相200V ブレーカー計算
簡易で計算するなら容量の4倍はブレーカーの大きさ 5倍の大きさが電線の太さくらいになるが計算をするなら
- 電流値は「kW ÷(√3 × 電圧 × 力率)」で求める
- ブレーカーは温度特性を考慮して余裕を持たせる
- 分電盤側で確実に遮断できる設計がベスト
- 幹線サイズは「下流容量が上流の55%以上 → 下流に合わせる」
電気設備の安全性と保守性を高めるため、余裕ある設計が重要です。



コメント