太陽光発電の測定でDC600Vでは足りない?実際に使用しているクランプパワーメータを紹介
太陽光発電設備の点検をしていると、
「一般的なテスターでは測定レンジが足りない」
と感じる場面があります。
一般的な測定器ではDC600Vまで対応しているものが多いですが、最近の太陽光発電設備では開放電圧が高くなっており、750V近くになることもあります。
その場合、DC600Vレンジの測定器ではオーバーフローしてしまい、正常に測定できないことがあります。
そこで便利なのが、今回紹介するクランプパワーメータです。
DC750Vまで測定可能
この機器はDC750Vまで測定できるため、太陽光パネルの開放電圧測定にも対応できます。
最近の高電圧化した太陽光設備でも安心して使用できます。
さらに交流電圧も測定できるため、最近増えている440V系統の測定にも対応可能です。
現場では、
- DC測定
- AC測定
の両方を行うことが多いため、1台で対応できるのはかなり便利です。
パネル電流も簡単に測定可能
この機器は分割型クランプに対応しているため、太陽光パネルの電流測定も簡単に行えます。
実際にはパネル電流まで確認しているケースは少ない印象ですが、
- 正常発電しているか
- ストリング異常がないか
- 発電バランスに異常がないか
を確認するためには重要な測定だと思っています。
回路調査でも便利
交流電流測定もできるため、負荷電流確認にも便利です。
また、個人的によく使う方法として、
「回路が分からない時にクランプをかけた状態で機器をON/OFFする」
という確認方法があります。
電流の増減を見ることで、かなり高い確率で回路特定ができます。
現場調査では意外と便利な方法です。
抵抗レンジ付きで調査にも便利
この機器には抵抗レンジも付いているため、
- 点検
- 試験
- 調査
など幅広く対応できます。
1台持っていくと、かなり多用途に使える印象です。
実際に気になる点
高機能な分、一般的なテスターより価格は高めです。
また、機能が多いため、最初は操作に慣れが必要かもしれません。
ただ、太陽光設備や高圧設備の測定を行う場合には、対応レンジの広さはかなり安心感があります。
使用しているクランプパワーメータ
太陽光用絶縁抵抗計
太陽光発電設備の絶縁測定で使用している絶縁抵抗計です。
この機器の特徴は、PV(太陽光)モードが充実している点です。
通常の絶縁抵抗計でも太陽光パネルの絶縁測定自体は可能ですが、より安全に、より正確に測定するためにはPV対応メガーが便利だと感じています。
詳しくは、以前書いた
「太陽光パネルの絶縁測定でPV用メガーが必要な理由とは?」
の記事でも紹介しています。
PVモード搭載で安全に測定可能
太陽光発電設備では、発電中でも電圧が発生しています。
そのため、通常の絶縁抵抗計では測定時に注意が必要になるケースがあります。
PVモードを使用することで、太陽光設備向けに配慮された測定ができるため、現場でも安心感があります。
個人的には、
- より安全
- より正確
- 対外的な信頼性
の面でも、PV対応機を使用する意味は大きいと感じています。
50V〜1000Vまで幅広く対応
この機器はPV測定だけでなく、通常の絶縁測定にも対応しています。
測定レンジも、
- 50V
- 125V
- 250V
- 500V
- 1000V
と幅広く、一般的な設備点検でも十分使用可能です。
複数の絶縁抵抗計を持ち歩かなくても対応できるため、現場ではかなり便利です。
私自身も普段から持ち歩いています。
気になる点
高機能な分、一般的な絶縁抵抗計より価格は高めです。
ただ、太陽光設備を点検する機会が多い場合には、PVモード搭載のメリットはかなり大きいと感じています。
使用しているPV対応絶縁抵抗計
検相器
検相も電気設備を測定するうえで重要な確認項目です。
電灯回路ではあまり関係ありませんが、動力回路の工事や測定では特に重要になります。
もし相順が間違っていると、
- モーターが逆回転する
- ボタン操作と逆に動作する
- ポンプが逆回転して水が出ない
- 太陽光PCSがエラーを起こす
など、重大なトラブルにつながる可能性があります。
赤白青=RSTとは限らない
一般的には、
- 赤
- 白
- 青
の順番でRSTになっていることが多いです。
しかし、実際の現場では必ずしもそうとは限りません。
高圧側の相順が逆になっており、低圧側もそのまま逆相になっているケースがあります。
その場合、どこかで配線を入れ替えて設備を正常動作させていることもあります。
そのため、
「色だけ見て何も考えず接続する」
のは危険です。
実際、相確認を怠ると事故や設備トラブルにつながる可能性があります。
非接触型で安全性が高い
一般的な検相器は、充電部へ直接接続して使用します。
しかし、生きている回路へ接続する作業には危険が伴います。
今回紹介する機器は、ケーブルの上から測定できるため、
- 充電部へ直接触れない
- 無理な体勢で接続しなくてよい
- 作業性が高い
というメリットがあります。
安全性と作業効率の両方でかなり便利だと感じています。
PD3259-50は電圧測定も可能
PD3129だけでも十分便利ですが、発電機回路や電源設備工事を行う場合には、PD3259-50のような電圧測定機能付きモデルも便利です。
通常、動力回路の電圧測定では、
- RS
- ST
- TR
と3回測定する必要があります。
しかし、この機器では3相を同時に測定できます。
さらに、検相時と同様にケーブルの上から測定できるため、
- 作業効率向上
- 安全性向上
の両方につながります。
画面が直感的で分かりやすい
この機器は画面表示が非常に分かりやすいのも特徴です。
相順表示も直感的で、現場でも確認しやすい印象があります。
個人的には、写真に撮った時も表示が見やすいので、記録用途でも使いやすいと感じています。
気になる点
通常の検相器より価格は高めです。
ただ、
- 安全性
- 作業効率
- 非接触測定
を考えると、特に保安業務や動力工事ではかなり便利だと思っています。


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