タイマーリレーの基本と動作モードの違い

タイマーリレーは、時間によって接点の動作をコントロールできるリレーです。
基本的には通常のリレーと同じく、電源を加えると接点が動作します。
しかし、タイマーリレーの特徴は、「動作モード」によって出力のタイミングが変わることです。

今回は、タイマーリレーの基本と代表的な4つの動作モードについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。


タイマーリレーの基本構造

通常のリレーは、電源が加わると即座に接点が動作します。
一方、タイマーリレーは「設定された時間」によって接点の動作が遅れたり、一定期間保持されたり、繰り返したりします。

また、タイマーリレーには以下の2つの使い方があります:

① 電源によって直接制御する方法(一般的な使い方)

  • 電源を入れる → 時間が経過 → 接点動作

② 常時電源を供給し、別の信号入力で動作を制御する方法

  • タイマーリレーに常時電源を与え、**トリガー入力(ワンショット)**で制御
  • 動作モードの考え方は同じで、一瞬の入力で時間動作が始まる

この「ワンショット入力方式」は制御性が高く、誤作動の防止や複雑な回路設計に便利です。


主な動作モードと特徴

🔹 オンディレーモード(Aモード)

  • 動作:電源が加わると、設定時間後に接点が閉じる
  • 特徴:時間をおいて動作を開始する「遅延スタート」
  • 入力タイプ:電源連続 or ワンショット
graphqlコピーする編集する→(電源ON)───(タイマー計測)─── 接点ON(保持)

🔹 オフディレーモード(Dモード)

  • 動作:電源を加えるとすぐ接点が閉じ、電源が切れた後、設定時間経過で接点が開く
  • 特徴:電源OFF後の「遅延停止」
  • 用途例:ファンの残留運転
vbnetコピーする編集する→(電源ON)接点ON  
→(電源OFF)──(タイマー計測)── 接点OFF

🔹 フリッカモード(Bモード)

  • 動作:電源を加えると、設定時間ごとに接点がON/OFFを繰り返す(点滅動作)
  • 特徴:ランプの点滅制御や繰り返し動作に
  • 補足:通電中ずっと点滅を続ける
vbnetコピーする編集する→(電源ON)── ON ─ OFF ─ ON ─ OFF ─…

🔹 インターバルモード(Eモード)

  • 動作:電源が加わると同時に接点が閉じ設定時間後に接点が開く
  • 特徴:一定時間だけ出力を保持
  • 補足:電源があろうとなかろうと、設定時間で接点が開く(自己完結型)
vbnetコピーする編集する→(電源ON)接点ON(タイマー計測中)── 接点OFF

ワンショット入力と動作の違い

最近のタイマーリレーでは、「タイマー電源を常時供給し、入力信号で動作を開始」する方式が一般化しています。
この方式では、トリガー信号(スイッチなど)を一瞬だけ与えることで、タイマーの動作が始まります。

ワンショット入力のメリット

  • 一瞬の信号で動作を確実に開始
  • タイミング制御がしやすい
  • 電源のオンオフを頻繁に繰り返す必要がない
  • 誤動作のリスクが減る

この方法でも、先ほどのA・B・D・Eモードの挙動はそのまま適用されます。


まとめ

モード動作内容特徴応用例
A(オンディレー)設定時間後に接点ON起動遅延モーター遅延起動
D(オフディレー)電源OFF後、設定時間で接点OFF残留動作換気扇など
B(フリッカ)点滅動作を繰り返す点滅・周期制御警告灯
E(インターバル)電源ON時に接点ON → 時間後OFF一定時間出力自動ドア

タイマーリレーは、単なる「時間制御」ではなく、制御の仕組みを簡単にする便利なアイテムです。
モードの特徴を理解して、現場に合った使い方を選びましょう!

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